いままで日本語ウェブフォントは「遅い」「重い」「高い」「まだまだだなぁ~」と言われて続けて約3年間、皆様からのご意見・ご要望を反映させ、現在に至りました。また高解像度ディスプレイの普及も進みつつあり、今年が本当日本語ウェブフォント元年と感じております。
昨年春にFONTPLUSはスマートライセンス(javascriptでダイナミックにサブセット取得する方式)が大幅に速くなりました。その後、コーポレートサイトやサービスサイトでの導入がどんどん増えています。速くなったFONTPLUSを無料トライアル版でご確認ください。
FONTPLUSの新旧速度比較
なお、FONPLUSのjapascriptタグに、拡張パラメータをいくつかご用意しました。Webフォント表示パターン選択や文字詰め機能などです。とりわけ、表示パターン選択の &delay=1 または &delay=2 はトライアル評価の際に比較してみてください。delayパラメータという名称ですがページ読み込み完了までの時間は変わりません。文字詰め機能は二つの方法があります。実際にお試しください。詳細は導入ガイドの9~10ページをご参照ください。
なお、FONTPLUSは初期設定費用1万円+スマートライセンスなら年間120万PVで1万2千円(月額1,000円)です。高くないのです。また、Web制作会社にて契約する際は、自社サイト導入以外に社員の勉強用/検証用および複数クライアント案件でも利用できます。なぜならば、スマートライセンスは登録ドメイン数に制限はないですし、PV数も分け合えるからです。最近はソフトウェア代や研究費などの経費でとりあえず正式導入するケースも多いです。FONTPLUS管理画面で登録ドメインごとの月間・日次のPVグラフが閲覧できます。
なお、Webフォント料金をどうクライアントに請求するかは、運用費の中に含めるケースが多いです。何よりも月千円程度の費用でサイトブランディングやSEO対策になるなら導入する価値はあります。
ただし大型案件では1個のFONTPLUSアカウントで1クライアント(その企業の複数ドメインを登録)がいいかもしれません。その場合、Web制作会社が代行して購入するケース(業務委託費の中に含める)と、お客様にFONTPLUSを購入してもらってアカウントIDを預託で運用代行するケースと半々です。
ウェブフォントはMac OS/iOSやAndoroid OS環境ではどのフォントでも比較的綺麗に表示されます。しかしながらWindowsマシンのブラウザでは、とりわけ10~20ピクセルの表示品質がメーカ・書体によってバラつきがでます。撥音や長音、緩やかな斜め線などで差がでやすいです。実際にWindowsマシンで下記サンプルモックをご覧ください。(追記)Windowsマシンでも最近、IGZO(WQHD :2560x1440)や4K(Ultra HD:3840×2160)の高精細ディスプレイのノートパソコンが発売されました。実機でWebフォント表示してみたら、Mac Retinaディスプレイ同様(もしくはそれ以上に)、綺麗に表示できました。Windowsだからフォント表示が残念というわけではない時代が来るかもしれませんね。
■主要フォントのサンプルモック
デザイン書体30ピクセルの各社主要書体一覧
ゴシック体20ピクセルの各社主要書体一覧
ゴシック体15ピクセルの各社主要書体一覧
明朝体20ピクセルの各社主要書体一覧
明朝体15ピクセルの各社主要書体一覧
■文字詰め機能のサンプルモック
文字詰めなしのサンプル
文字詰めあり(&pm=1)のサンプル
■Webフォントの表示品質テストツール(社内ツールにつきConfidential)
表示品質テストツール(1~50ピクセル一括表示)
まず表示させたい文字列を入力します。font-familyも入力し、[更新]ボタンを押してください。なお、50書体font-familyリスト(xls形式)をご用意しましたのでダウンロードしてご活用ください。700書体の中から50書体を適当にチョイスしました…。
■活字と文字のミニ情報
鋳造活字やデジタルフォントで有名な株式会社モトヤさんの活字資料館と丸明オールドで有名なカタオカデザインワークス書体設計家の片岡朗さんのアトリエを訪問した際に掲載許可を貰って撮影した写真をいくつか掲載しました。お楽しみくださ~い! 近々、ブログ形式で訪問記をアップしたいと思ってます。
片岡朗アトリエ
モトヤ活字資料館