筑紫書体の魅力

祖父江慎さんのオフィスで発見した「ふ」の話




明治4(1871)年の初夏に刊行された、子供用の習字手本。





たしかに、「ふ」がすごい。





「ふ」に触発された藤田さん、ホテルに戻って、早速、イラストレータで試作したようです。藤田さんの「ふ」も、すごくいい。でも、リリースするまでには何十回も試行錯誤するようです。





藤田さんの2018年の新書体「筑紫Bヴィンテージ明朝」の「ね」がやばい。筆の運動量が、いままでにない書体の新境地へ。「こんな筆の動き、できないでしょ」といわれるけど、「理屈じゃないんだよ。このムードが必要なの」とのこと。





僕も大好きな「筑紫Bオールド明朝」のひながな。こんな「お」はみたことはない。次の明治時代の本で見つけた、素敵な「お」をヒントに50音を制作した。ひとつの仮名の活字が持つ独特のムードから、50音に展開するインスピレーションがすごい。筑紫Bオールド明朝は2012年リリースの書体。





祖父江慎さんが所蔵している明治時代の本。




This page is written by Hiroyuki Sekiguchi